コラム

経理という職業

 一般的に経理部という部署は、「融通が利かなくてうるさい部署」といわれることがあります。
 確かに、営業と比べれば利益を生み出すこともなく、カタい部署であると私自身も思います。数字の細かいミスを指摘し、時には他部署と意見をぶつけることもあり、何かと敬遠される職種です。
 しかし私は、経理部とは自動車のタイヤのような部署であるとも思っています。自身は決して目立つことはないものの、一番根本足元で会社を支え、日々の業務を通じて全体へ奉仕する、縁の下の力持ちです。融通が利かないからこそコンプライアンスが守られ、信頼を得ることがあります。うるさく指摘することでミスの防止につながり、感謝されることもあります。
 昨今、経費節減の一環で経理職のアウトソーシング化を進めている企業も多いそうですが、どんな自動車でもタイヤがない自動車が走れないように、どの企業のどのような業態でも経理という職業は必要とされ、専門職として認められるからこそ、誇りをもって進んでゆけるのです。

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